日本は、名目GDPが5兆米ドル程に達する世界第3位の経済大国です。また、豊かな資力をもつ消費者が1億2,000万人以上も暮らしており、その総支出力は約3兆米ドルです。
複雑かつ広範なローカライゼーションを要する日本市場ですが、適切なサポートにより、アジア全域のビジネス拠点であり活力ある日本市場に進出し、事業を成功させることができます。
2018年において、日本は7,000億米ドル以上の製品を海外に輸出しました。自動車、機械および電気機器に強みをもつ輸出国として国際的にも認知されています(自動車:総輸出額の20.9%、機械:同20.1%、電気機器:同14.8%)。長年にわたり蓄積された技術力に加え、安定した経済と政府の支援の拡大も相まって、近年日本におけるスタートアップ・エコシステムは急速に拡大しています。
日本貿易振興機構(ジェトロ)の石毛博之前理事長は、「今や『イノベーション』と『スタートアップ』が投資誘致のキーワードとなる中、外資系企業が日本におけるオープン・イノベーションの推進やスタートアップの創業支援環境への参画を通じて、イノベーションの創発に寄与する取り組みも出始めている」と述べています。
また、日本には350万社ほどの中小企業が存在しますが、その数は日本国内で事業を展開している企業の99.7%に相当し、日本経済の成長に不可欠な役割を果たしています。